こゆび
(人が多いな)

翠は心の中でそう思った瞬間何かにつまづきこけそうになった。

「きゃ」

そのまま、人混みの中で恥をかいてしまうと思ったが、

「あぶね」

こけそうになったのに気づいた幸助がとっさに翠の手を掴み助け、翠は転ばずに済んだが
そのまま、幸助の方まで引っ張られ、肩をもたれた

「よく見て歩けよ」

翠は幸助の言葉をよく聞かず、気絶した。

「おい、みどり、翠〜」


数時間後…
翠は救護所らしきとこで目が覚めた

「あれ」

さっきまで道を歩いていたはずが今は横になって寝ていた。

「やっと起きたか」

横にいた幸助が話し掛けてきた。

「いきなり気絶するんだもんなビックリしたぜ」
横になって聞いていた翠もようやく理解できたらしい

「そっか、あたしこけそうになって気絶したんだ」

(そして、今ここに横になっている。
ん?ここに?)

「あんた、どうやってここまであたしを連れて来たの?」

「え?お姫様抱っこ」

軽く答えた幸助に対して翠
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