ペトラキネシス
エピローグ・決意
背後からタバコの匂い。
すぐに誰かは分かった。
その人は何も言わず、俺の肩に手を置いた。
俺は独り言のように話し出した。
「岡崎さん…
俺、探偵になるよ。
もう…この子達のような悲劇を繰り返さないためにも…」
あれから半年。
俺は予知を自在に使えるようになり、突如発生したサイコメトリング能力も駆使できるようになった。
超能力犯罪の検挙率は飛躍的に上がり、俺の名は全国に知られるようになった。
リリリリリリリリ!
岡崎さんからの電話が鳴る。
「行こうか、翠」
今日も俺は現場に向かう。
砂の入った小瓶を、大切に懐に忍ばせて…
ペトラキネシス・完