吸血鬼の花嫁
序章
外は白く、雪に埋もれていた。
うう、寒い…。
私は体を震わせながら、吹雪の中を歩いている。
あまりの寒さに口の中まで凍ってしまいそうだ。
なんでこんなに寒いんだろう。
震えながら私は十字架と銀のナイフのある場所をもう一度確認した。
寒くて心細くて涙が出そうだ。
だけど私は行かなきゃいけない。
この雪の向こうにある、
−−吸血鬼の館へ。
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