吸血鬼の花嫁
昔、むかし。
北の雪国には悪い吸血鬼がいました。
ある日、吸血鬼は人の少女をさらってきて、自分の花嫁にしてしまったのです。
吸血鬼は長い間一人ぼっちだったので、寂しかったのです。
少女をを奪われた人々は、吸血鬼の元へ取り返しにいくことにしました。
しかし、心優しい花嫁は、この寂しい吸血鬼と共に生きることを望みました。
人々は、少女が悪い吸血鬼の手先になってしまったと思いました。
そして放たれた銀の銃弾が、吸血鬼と少女を引き離したのです。
少女を奪われた吸血鬼は、人々に呪いの言葉を吐くと、北の地から去っていきました。
それ以来、北の地は呪われた地となってしまったのです。