魔女の瞳Ⅴ
エピローグ
「修内太ぁ…アイスティー淹れてぇえ…」
応接間のソファにだらしなく寝そべったまま、私は向かいのソファに突っ伏す修内太に言う。
「何で俺が淹れなきゃならないんだよ…俺は病人なの。重度の筋肉痛なの。むしろ俺をいたわってくれ」
そう言って、彼は私の要求をあっさりと拒否。
「…ケチ」
私はゴロンと寝返りを打ち、ふて腐れた表情を浮かべた。
満開の桜も散り、そろそろゴールデンウィークの話題も出始めた四月下旬。
武羅人との『喧嘩』からもう十日以上が過ぎたというのに、私達はまだその後遺症が回復せずにいた。
私は禁呪を発動させた時の紋章の傷がまだ回復しきっていない。
紋章の傷は『再生』の魔術を以ってしてもなかなか回復しないのだ。
反則的な威力を誇る禁呪の代償なのだ。
これは致し方ないと言えるだろう。
応接間のソファにだらしなく寝そべったまま、私は向かいのソファに突っ伏す修内太に言う。
「何で俺が淹れなきゃならないんだよ…俺は病人なの。重度の筋肉痛なの。むしろ俺をいたわってくれ」
そう言って、彼は私の要求をあっさりと拒否。
「…ケチ」
私はゴロンと寝返りを打ち、ふて腐れた表情を浮かべた。
満開の桜も散り、そろそろゴールデンウィークの話題も出始めた四月下旬。
武羅人との『喧嘩』からもう十日以上が過ぎたというのに、私達はまだその後遺症が回復せずにいた。
私は禁呪を発動させた時の紋章の傷がまだ回復しきっていない。
紋章の傷は『再生』の魔術を以ってしてもなかなか回復しないのだ。
反則的な威力を誇る禁呪の代償なのだ。
これは致し方ないと言えるだろう。