スノウ
カウンターのおばさんに食券を渡して、慧は私の隣に座ると
「あれからど?」
とわたしの顔を覗き込む。
わたしは黙って先に出された味噌汁をすする。
「こないだとずいぶん格好違うんだね、青い鳥ちゃん」
からかうように肩に手を置いた。
「私は青い鳥ちゃんではありません。」
慧が肩に置いた手を振り払う。
「みちるちゃんはこんな平日の昼間に何してるの?」
私は出されたカツ丼を食べ始めた。
大好きな少し辛めのソースをかけて、ふわふわの卵とサクサクのカツを口にほおばると、美味しさでうるさい慧の存在など消し去られていく。
「俺も好きなんだ~ここのカツ丼。」
割り箸をパキンと割って慧も大盛りのカツ丼を食べ始めた。
静かな時が流れること5分。
「おばさん、ごちそうさま。」
丼をカウンターの上にあげて、慧に
「じゃあね」
と言って、店を出る。
歩き出すと後ろから慧が追いかけてきた。
「ひ~お腹いたい。」
「追いかけてこなければいいじゃない。」
横断歩道が青に変わって歩き出すと慧が言った。
「ねぇ、カードキー返してくれない?あれから俺は毎日ホテル暮らしで服もないから毎日服を買う生活なんだけど。」
思わず足を止める。
「あれからど?」
とわたしの顔を覗き込む。
わたしは黙って先に出された味噌汁をすする。
「こないだとずいぶん格好違うんだね、青い鳥ちゃん」
からかうように肩に手を置いた。
「私は青い鳥ちゃんではありません。」
慧が肩に置いた手を振り払う。
「みちるちゃんはこんな平日の昼間に何してるの?」
私は出されたカツ丼を食べ始めた。
大好きな少し辛めのソースをかけて、ふわふわの卵とサクサクのカツを口にほおばると、美味しさでうるさい慧の存在など消し去られていく。
「俺も好きなんだ~ここのカツ丼。」
割り箸をパキンと割って慧も大盛りのカツ丼を食べ始めた。
静かな時が流れること5分。
「おばさん、ごちそうさま。」
丼をカウンターの上にあげて、慧に
「じゃあね」
と言って、店を出る。
歩き出すと後ろから慧が追いかけてきた。
「ひ~お腹いたい。」
「追いかけてこなければいいじゃない。」
横断歩道が青に変わって歩き出すと慧が言った。
「ねぇ、カードキー返してくれない?あれから俺は毎日ホテル暮らしで服もないから毎日服を買う生活なんだけど。」
思わず足を止める。