スノウ
なんて人だろう。
まるで言っている意味がわからないのだ。

「意味わかんない・・・。」

慧は笑って私の手を取って言った。

「おいで、青い鳥ちゃん」

手を引かれるままに、階段を上っていく。
外はまた雪が降っている。

「みちるに会うと雪が降るね。乗って。」

クラブの前に止まったBMWのZ4。
私はこんな車に乗ったことがない。というか車を持っていない。

「いい車乗ってるんだね。びっくり。」

慧は笑って言った。

「どこが?車なんて動けばどれも同じでしょ?」

ゆっくりと車は動き出した。

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