勝手にハニーキス



「んな訳無いだろ」



「じゃあ決まり!静奈ちゃんの情報何か教えてくれよ」



「そうそう、別に拓斗のモノって訳じゃ無いんだし」



「クラスのアイドルの事は共有しなきゃな」



目を輝かせる男に囲まれて、思い出すのは最近の静奈の顔。



どうやら誰かを目で追っていて、そこには間違いなく「恋」と刻まれていて……



それを思うとまだ少し苦しくなる心を隠しながら、高校に入って半年。何の因果か同じクラスで過ごして来た。



そうだ。



こんなに苦しいなら……いっそ壊してしまおうか。



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