勝手にハニーキス



「え?」



「確かめようって言ってんの」



「…………」



「もしも俺が言う事が正しかったら……」



その先は……なぜか拓斗が口を濁したせいで聞き取れない。



「確かめるってどうやって?」



「一緒に放課後のアイツの姿を見に行こう。そしたら絶対に分かるから」



そんな事、してはいけないのに……真剣過ぎる拓斗の顔に、断りの言葉が浮かばくて……。



違う。



思い出したから……あの頃の拓斗を。



< 64 / 92 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop