5分100円 コインランドリー
私の足にまだ残る。感覚。傷。

ミシッ---

ミシッ---


彼に近づいてくる足音。
私は、その音が聞こえてくると同時に、体が硬直して動けなくなる。

寝ている私の横で、彼の足が近づいた。

私は体に、掛け布団を巻きつけて体を硬くした。

そう。

次の瞬間。

ドスッ・・・。

ドスッ・・・。

私の腹部に、彼の足が私の体に食い込んだ。

激痛と共に訪れる吐き気とめまい。


ウグッ。


私が発した言葉はそれだけ。
涙が滲む。


毎日のように繰り返される。
これでは、体が持たない。


涼は、今日もお酒を飲んできたようだ。

荒れていた。

蹴られる毎日。







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