5分100円 コインランドリー
いつも、昔の話をしてくれる。
楽しそうに話すウメさんはとてもかわいい。
大手デパートで、エレベーターガールをやっていたウメさんは、
「その頃は、とっても器量がよかったのよ。」
得意げに話した。
そのデパートでご主人と出会ったらしい。
ウメさんのご主人は、出会った当時は、デパート会長のお孫さん。
見初められて結婚。
今は、会長さん。息子さんが社長さん。
もちろん、とっても大きなお家に住んでいる。
話は変わり、ウメさんのお孫さんの話になった。
「最近の若い子は、何を考えているのか、分からないのよね。」
ウメさんの話だと、お孫さんは、相当遊んでいる人だろう。
容姿端麗で学歴もある。そりゃ、モテルはず・・・。
どうやら、ウメさんもご両親も、困り果てている様子らしい。
色々、さぞかし心配していることだろう。
どうやら、今は東京で両親と暮らしているらしい。
しかし、なぜか最近こっちに来る機会が増えて、ウメさんの所に顔を出すようだ。
ウメさんは、壁にかけてある時計に目を向けた。
「あらやだ。もう1時間になるのね。瑛子ちゃんごめんね。またお仕事の邪魔しちゃったわね。」
腰を浮かせて、立ち上がった。私は、手を取って入り口付近まで一緒に向かった。
「ありがとうございました。」
手を振りながら、ウメおばあちゃんを見送った。
瑛子にとってこのコインランドリーが、たった一つの宝物。
楽しそうに話すウメさんはとてもかわいい。
大手デパートで、エレベーターガールをやっていたウメさんは、
「その頃は、とっても器量がよかったのよ。」
得意げに話した。
そのデパートでご主人と出会ったらしい。
ウメさんのご主人は、出会った当時は、デパート会長のお孫さん。
見初められて結婚。
今は、会長さん。息子さんが社長さん。
もちろん、とっても大きなお家に住んでいる。
話は変わり、ウメさんのお孫さんの話になった。
「最近の若い子は、何を考えているのか、分からないのよね。」
ウメさんの話だと、お孫さんは、相当遊んでいる人だろう。
容姿端麗で学歴もある。そりゃ、モテルはず・・・。
どうやら、ウメさんもご両親も、困り果てている様子らしい。
色々、さぞかし心配していることだろう。
どうやら、今は東京で両親と暮らしているらしい。
しかし、なぜか最近こっちに来る機会が増えて、ウメさんの所に顔を出すようだ。
ウメさんは、壁にかけてある時計に目を向けた。
「あらやだ。もう1時間になるのね。瑛子ちゃんごめんね。またお仕事の邪魔しちゃったわね。」
腰を浮かせて、立ち上がった。私は、手を取って入り口付近まで一緒に向かった。
「ありがとうございました。」
手を振りながら、ウメおばあちゃんを見送った。
瑛子にとってこのコインランドリーが、たった一つの宝物。