涙恋~RUIRENの魔法~
助けたい
学校生活は楽しかった。
先生に見てもらいたい一心の生活は
私を一層、積極的で前向きにした。

優先生のために
小学生のころ必死に勉強をした。
先生のためになら
私は頑張れる。
それは、私をいい方向に変えてくれる。

友人に囲まれ笑いのたえない毎日だった。

  

    先生…・見て
    私はここにいるの

ある日、知らない3年生に呼び出された。


「付き合ってほしいんだけど。」
3年生は大人に見えた。

この学校にはあまりいないタイプで
見るからに
少し問題児ぽかった。


森 谷  直 樹


「俺のこと知らないと思うから
まずは、友人として。
いい?アドレス教えて?」

「ごめんなさい、携帯は持ってないの。」

「マジ?珍しいね~」

携帯は嫌いだった。
縛られているようで好きになれない


「じゃ、以後よろしくね~」
軽い感じで去っていった。

後には同じようなタイプの人間が
一年生に凄みをきかせながら
ついている。
明らかに、不良・・・・・・

「亜恋、どーするの?」

興味深げにみんなが集まってきた。


「だって、知らないから。
断ろうと思ったら、友達で~って
なんか軽いんだもん。
変な人だよ。
あ~いうのあんまり苦手。」


「でもすごく大人っぽかったね。
かっこいいしさ~」

確かに大人っぽくてかっこいい
先生より大人に見える。


でも私には先生しか見えない。
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