涙恋~RUIRENの魔法~
私が先生側に行こうか迷っていると
先生の腕に掴まる女性がいることに気付いた。


  !?


先生と女性は顔を見合わせては
笑顔で会話を交わしていた。
女性は先生の肩に頭をのせた。


頭を何かで殴られた衝撃が
私を襲った。


その時先生側に電車が入ってきた。
姿を見失いたくなくて
目を凝らした。


電車のドア付近に二人が
寄り添って立つ姿が見えた。
先生は女性をかばうようにして
腰に手を回した。

そしてまた顔を見合って笑った。


そこに私側の電車が入ってきた。



先生の電車は発車して
二人は反対側に消えて行った。

私は悪夢を見てしまったようで


  忘れなきゃ・・・・忘れなきゃ・・・・・


必死で暗示をかける。

寄り添う女性がいたって
私の想いは止められない・・・・・・
先生を愛してる。

嫉妬心が火をつけて
私の恋心をさらに激しく燃やし始めた。


先生は私のもの・・・・・・


歯車が狂い出した。
私の想いは幸せな二人を追いかける・・・・

もう後には引けない


先生を奪ってやる


幼い恋ごころは
やがて悪魔となって先生を引きづり込む
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