涙恋~RUIRENの魔法~
やさしい愛
「亜恋、待たせてごめん。」

私は、現実に帰ってきた。

愛斗が走って来る。

息を切らせて
額に汗が流れていた。


「いいのに~そんなに慌てなくて~」
愛斗の慌てた様子に
思わず笑ってしまった。

ハンカチで汗を拭いてあげた。


「サンキュー」
愛斗が少し照れていた。

  かわいい・・・・

「そうだ、予選突破おめでとう~
すごかった~
ナイスセーブ連発!!」

「ありがとう~
すごい応援だったよ~
スゲー目立ってたから!!」

「やだ~もう
ついつい熱くなっちゃうんだ~
家でもうるさいって言われてるんだ。」

私は恥ずかしくなった。

「そういえば、とうさんとかあさんが
応援団長さんによろしくって~」

「あちゃ~・・・・」
私は頭を抱えた。

「そういえば、どうしてそんな変装してたんだ?」

「変装って、すぐわかったんでしょ?」

あははは・・・・
愛斗が大爆笑した。


「それは、俺がおまえを好きだから。」

愛斗のまっすぐな瞳にドキドキした。


「そんな堂々と言われたら
恥ずかしいよ。」


「俺は、おまえを好きな気持ちを
胸はっていえる。
おまえが応援してくれたら
なんでもできるような気がするんだ。」


「ありがとう。
でも・・・・・私はまだ・・・・・
愛斗の気持ちに答えられない・・・・・」



愛斗がメモを私にわたした。
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