涙恋~RUIRENの魔法~
こらえきれなくなって優が嗚咽をもらした。


「お参りしたいんだけど・・・・・」

「理恵子の実家が
連れて行ったんだ・・・・・・
娘を苦しめた
男に残すこととしたら
憎しみしかないから・・・・・」


「葬式の間は
針の筵・・・・・・・・
針を全身に刺されてるようだった。
辛かった・・・・
理恵子と子供の死も
人の目も・・・・・」



  理恵子さんには罪はない・・・・・
  死という罰を下されるなら
  私なのに・・・・・



優が一冊のノートをくれた。


   DEAR~~私の優~~


   FROM~~優の理恵子~~



水色のノートには
そう書かれていた。


「読んでいいの?」



優は静かにうなずいた。

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