涙恋～RUIRENの魔法～

響けこの想い

水色のノートに書かれた
理恵子さんの
文字は、涙でにじんでいた。


「ユウくん・・・・・」

私は嗚咽しながら
理恵子さんの死には
メッセージがあると思った。


優は海をみていた。

「これって・・・・まさか・・・・」

「これを見つけたときから
不安になった。
自ら命を絶ったのかって・・・・・」


「理恵子さん・・・・
とても優しかったの・・・・
こんな素敵な人を苦しませて
辛かったけど別れてよかった・・・・・って・・・・・・
なのに・・・・・
ユウくんはひとりになっちゃった・・・・・」

「罰をうけるのは
俺だった・・・・・
こんな形の罰をうけるなんて
理恵子と一緒に旅立った子供は
男の子だった・・・・・
あと半月で生まれるはずだった・・・・・
亜恋・・・・・
何も知らなくて・・・・・
俺なんであんなときに・・・・
そんな辛い思いさせてしまったんだろって
一人で・・・・
辛かっただろう？
男としてサイテーだ。
避妊もできなかったのかって・・・・・」


「ユウくんに話すつもりは
なかったの・・・・・
私の赤ちゃんは
私一人のものにしたから・・・・・・」


「俺って人間は
どうしようもない・・・・・・」