涙恋~RUIRENの魔法~
復讐
私はトボトボと家に帰る道を
歩いていた。
何度訴えても
優の心は私を拒絶した。


「次同じことを言ったら
亜恋との思い出が汚れる。
こんなに拒否してるのに
それでもしつこかったら
ただのストーカーだぞ。
頼むから、亜恋を汚さないでくれ・・・・・
昔の亜恋を愛していても
今の亜恋は愛せない・・・・・
俺たちはもう一緒には
歩けない。
あの日で終わったんだ。
今までそう思っていただろう?
変わらないと思えばいいじゃないか?」


その言葉を聞いて
もうだめだって思うしかなかった。
諦めるしかない・・・・



  そう・・・・
  何も変わらない・・・・・
  そう思えばいい・・・・・


そう思っても
私は悲しかった。


  優を抱きしめなければ・・・・・


優が壊れてしまいそうだった。
無力さに腹が立った。


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