涙恋~RUIRENの魔法~
「簡単に言うな。
俺は死に恐怖感を持ってる。
おまえの事
考えてやれない・・・・
自分のことで頭がいっぱいだし
痛みで苦しみながら
死んでいくんだ。
そんな時、亜恋になんのキレイな
思い出も愛の言葉も
絶対かけられない。
痛みでイラついて
きっと亜恋に当り散らすんだ。
そんな情けない俺を
おまえだけには見せたくないんだ・・・・」



「ユウがつらくなったら
もう来るなっていったら
こないから・・・・・・・」


「嘘つくな。
鼻の穴が広がってる。」


私は小鼻を抑えた。


「嘘つく時鼻の穴広がるからな~」


「嘘ついてない・・・・・」


「今回手術して
腹の中がどうなってるのか
確認するっていってるけど・・・・・
開けてみて
だめだったら
そのまま閉じるってさ。
閉じたら時間ないんだって・・・・・
進行性の胃ガン・・・・
治しようもないらしい・・・」



私は小さく見える
優をまた抱きしめる。


「私は、あなたの見方・・・・・
ユウを守ってあげたい
痛かったら私が抱きしめる。
こわくて震えていたら
私が暖めてあげるから・・・・
一人で死ぬとか
悲しいこと言わないで・・・・・
希望もって
もしかしたら
違うかもしれないでしょう?」


「私がいるよ・・・・・・・」



優を抱きしめてわかること


  やせた・・・・・・・


それもすごく・・・・・・・・・・・・・・・・


不安が胸をよぎる・・・・・



優は遠くを見ている・・・・
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