涙恋~RUIRENの魔法~
加恋の企み
優の目がなかなかさめなかった。
あたりはすっかり暗くなり

  心配してるかな

7時を回った時計を見上げた。


「もう遅いから帰ったほうがいいよ。
後は、私たちがついているから
亜恋ちゃんが待っていたの
伝えておくから。」
看護師さんがそう言った。


  もう帰らないとさすがに
  危険かも・・・・・

最近帰りが遅い私を母があれこれ
詮索していた。


後ろ髪ひかれる思いだった。


「おねがいします。
明日は朝電話します。」

そう言って
病院を後にした。

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