涙恋~RUIRENの魔法~
リビングに入るとその空間の広さに
驚き思わず

「うわ~~~」
声をあげてしまう・・・・


「大きいお部屋ですね。」
サイドボードの上には
愛斗のサッカーの写真やトロフィーが
たくさん飾られていた。


「すごいね。
こんなにいっぱい・・・・・
うわ・・・かわいい~何年生の時ですか?」


「パパ、ちょっと説明してあげて。
私食事の用意してくるわ。」


「あ、食事なんて・・・・」


「いーの、マートが食べ残すくらい
いっぱいあるから。」
やさしい微笑が心を癒す。


「俺、悪いけどシャワーしてくる。
とーさん、退屈させないから~」


一人になった。


でも本当に退屈しなかった。
面白くて
あはは・・・・・
と久しぶりに大笑いした。

両親の掛け合いは
まるで漫才のように
軽快で楽しかった。



しばらくして愛斗がシャワーから出てきて
食卓についた。


それから
さらに面白さはヒートアップ


両親のボケに
愛斗がつっこみを入れる。


笑すぎて
ごはんが食べられないほどだった。
こんなに笑ったのはひさしぶり。


家族での食卓では
めったにないことだった。


しばらくして
「マート~」と呼ぶ声がした。


「ねえちゃんが家に電話してくれるから。」


「でも・・・・・」
男の子の家、まして愛斗の家なんて
加恋が知ったら・・・・


「大丈夫だよ。」


「亜恋は、講習会で友達になった子の
家に押しかけたこと
そして、その友達の名前は
鈴木さん、鈴木・・・・う~ん・・・・・」

しばらく考えていたら


「ノゾミでいーでしょ?
私の名前で・・・・・」


「あ、これ、ねーちゃんの・・・・」


「ノゾミです。
よろしくね~~」
きれいなおねえさんだった。

「すみません・・・・・
迷惑かけて・・・・・・」



「全然~私上手だからまかせてね。」
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