涙恋~RUIRENの魔法~
「加恋ちゃんは、話してないの?」

「うん。なんかオーラがあるんだよね~
それに部活内は交際厳禁だって!!」


「ありゃりゃ~」

私は、バスタブからあがってシャワーをかけた。


「亜恋ちゃんってスタイルいいよね。
胸もすごいきれいだし
ウエストもしまって
脚が長い・・・・・・
背だって、モデル並みだし
うらやましい~
私なんて、背はちっこいし
幼児体型だし
頭もよくないし
なんかへこむわ~」


加恋は、いつも私を見てそう言う。
そう言ってるときは恋してる時



「何言ってるの~
加恋は、加恋の良さが一杯あるよ。」


そう、その前向きな明るさ
おっちょこちょいが愛らしく
誰からも愛される
守ってあげたくなる小ささ・・・・・
そして、すべてが純白に染められている



加恋の周りには人が集まってくる。
学校で見かける加恋は
いつもその中心にいる。


私の方がうらやましいと何度思うことか



何年か前の自分を重ねる
走るのが大好きだった。
陸上部では長距離を走り
大会では何度も優勝した。


私だっていつも人の中心にいた・・・・
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