涙恋~RUIRENの魔法~
ガラス細工
「アレンは、どこが悪いの?」


「私は、好きな人が入院してるから
会いにきてるんだ。」


「どこが悪いの?」


「昨日手術だったから
きっと・・・きっと・・・もう治ってるって
信じているんだけど。」

私は自分に言い聞かせた。



「そっか~
治ってるよ・・・・そう信じなくちゃね。」


「あ!!そうそう・・・・
彼に会いにきたの。
あまりにも楽しくてすっかり忘れていた~」

私は予定の時間がすっかりすぎてて
驚いて立ち上がった。


「あ、私も戻らなきゃ。」


「また、後で行ってもいい?」


「もちろん~」

奈楠の病室は
優の棟続きだった。


「同じ階なんだね~
じゃ、後でね。」


奈楠とエレベーターを降りたところで
別れて病室に駆け込んだ。





優は外を見ていた。




「おはよう~!!」

私は優に抱きついた。


「早いな~どうした?
なんか嬉しそうだぞ~」

「友達ができた、入院してる子でね
・・・・・・・・・・・・・・」


私は奈楠との出会いを
必死に話した。


優はにこやかに
聞いてくれた。


「うれしそうだね。」

「だって、私友達って・・・・
心許せる人ってできないのかなって
思ってたからすごくうれしいんだ。
気が合うの。
なんかね、ちょっとひねたとことか
変に冷めてるとことか、
でも全然違うことが一つ~」


「なに?」


優は楽しそうに言葉を返した。
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