涙恋~RUIRENの魔法~
事情
「ナナン~」


「あ、アレン!!おいで、おいで。」



「具合どう?」


「あんまり・・・
体中がちょっとだるい感じ・・・
すぐイライラしたり
なんでも笑えたり
病気のせいなのかな・・・・」

確かに顔色が悪い。
奈楠の病気のことは
詳しくは聞いていない。



でもこの顔色の悪さが
病気が簡単じゃないことを物語る。



「ナナン、彼とはどうなったの?」


「うふふ・・・
ラブラブだよん~」


「キャ~このこの!!」
個室だからいいことに
二人でキャッキャッと笑った。



「どんな人なの?」


「う~ん、イケメンだよ。
亜恋も会ったらびっくりするよ。
顔も好きだし
一番好きなのはね・・・・・
うふふ・・・
これはまだ彼に言ってないんだけど
指・・・・
指がきれいなの。
男のくせに・・・・だけど
長くて細くて・・・・・
恥ずかしくて顔見れないときは
彼の指を見るんだ~」


「なんか・・・・エッチくさいな~」


「や~~エッチじゃないから。」
奈楠が恥ずかしがった。
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