涙恋~RUIRENの魔法~
「ナナンってかわいい~」


「照れるじゃない・・・・」

まるで教室のようだった。


「あのね、彼が退院するんだ。
だからちょくちょく会えなくなるよ。」


                                                                             

「え・・・・
さびしい・・・
でも・・・・よかったね。」


奈楠が悲しげに見えた。


「ありがとう。
会えるときは必ず会いに来るからね。」



「聞いてもらいたいこと
いっぱいあったのにな~
携帯もってる?」


「持ってないの・・・・・」
私は、まだ携帯を持っていなかった。


「携帯持ってほしいな。」



「そうだね、持つわ!!
そしたらいつでもメールできるもんね。」



「さびしいな~」


何度も繰り返し言う。


「私もさびしい・・・・でも
きっと会いに来るから。
ナナンも早くよくなって!!」



「うん・・・・・・」
奈楠の表情が暗くなった。
< 267 / 441 >

この作品をシェア

pagetop