涙恋~RUIRENの魔法~
大きくうなずいた。



  大丈夫
  もう過ちは犯さないから


親としては言いづらいことだったろうと
私も思った。



「絶対誓います。」



父親は頭をぐしっと押えた。



「ありがとう、わがまま聞いてくれて
こんなに心配かけたのに・・・・
本当にありがとう。」


「今回のおまえの件で屈したんじゃない。
先生の誠実さが
何度も時間をかけて理解して
もらおうとする気持ちに
動いただけだ。
先生を悲しませるな。
死を目前にしている先生に
与えてはいけないストレスだったろう。
今回の行動を恥じて
命の大切さをかみしめて
先生と過ごすんだぞ。」


私は母に甘えた。
父と小さい頃していた
じゃんけんをした。


久しぶりだった・・・・・・
親子として触れ合ったのは・・・・・
優しい時間がここに流れる・・・・・・・・



親が子供を思う気持ちが
心を熱くした
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