涙恋～RUIRENの魔法～

ざわめく心

私と愛斗は、最後はやっぱり男の
愛斗が一位を譲ってくれて
勝敗はついた。



このマラソン大会で私と愛斗の
距離が近づいたようで
嬉しかった。




「亜恋、次は負けないからな～」
クラスについてから
大きな声で言った。




「いつでもお待ちしてるわ～」
と答えると
みんなが笑い出した。





「亜恋、少し高飛車じゃん～」
愛斗がおどけていった。

またみんなが笑った。


その日をさかいに
みんなが話しかけてくれるようになった。
なんとな～く居場所ができたような
気がした。


高体連壮行会の日がきた。


私たち部活未参加者には
拍手で送り出すという仕事がある。


サッカー部はなかなかでてこなくて
私は少し眠くなってきた。


ウトウトしだしてきた私は
大きな歓声で驚いて集中した。
プラカードを持って
加恋がやってきた。