涙恋~RUIRENの魔法~
「こんにちわ。」


「あら・・・亜恋ちゃん・・・・」


「お世話になります。
昨日、ユウくんどうでしたか?」



「うん・・・・
かなり痛みで苦しんだみたいね。」
カルテを見ながら
言った。


「よく、効く薬のませてくれた?」


「うん、すぐおさまったみたいだけど
強い薬だから
何度も使うと効かなくなるの・・・・
これが効かなくなるときが恐怖ね。」


「そうですか・・・・」


「彼、今起きたとこだよ。
元気に行ってきなさい」


私は看護師に挨拶をして
頬パンパンたたいた
深呼吸をした。


優はもう個室に入っていた。



  


「ユウくん、ただいま~」


力なく振り向いた優が
私を見ると
満面の笑みになった。


「おかえり。おいで亜恋・・・・」


優が布団から手をのばした。



「さびしかったか?」

私は優の胸に顔をうずめた。


「うん・・・・
すごく時間が長くて・・・・
気が狂いそうだった。」


「俺も長かった・・・・・
このまま死ぬんじゃないか
亜恋に会う前にって恐怖だった。」


私たちは静かに唇を合わせた。



廊下が騒がしくなって
私は背を起こした。



その時、女の人が入ってきて


「優!?」と叫んだ。


私は慌ててベットから離れる。



「いったい・・・・
いったい・・・・
どうなってるの!?」


半狂乱の女の人の後ろから
男の人が入ってきた。
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