涙恋~RUIRENの魔法~
ひとつの縁(えにし)
「大丈夫か?」



「ありがと。
うん、大丈夫だよ・・・・
おかあさんの言ってること
間違ってないから・・・・・・」



愛斗は私の肩を強くたたいた。


必死で笑わせようと
楽しい話をしてくれた。

学校の話やテレビの話・・・・・・
また愛斗に救われている。


「寒いだろう?」


もうすぐこの中庭も真白になるだろう。

「うん、でもいいんだ・・・・
もうすぐこのベンチにも座れなくなるから。
愛斗、ユウくんに会いに行ってきて。」



「様子みてくるか・・・・」
< 328 / 441 >

この作品をシェア

pagetop