涙恋~RUIRENの魔法~
「ありがとう。」

優の父親が言った。

私は、驚いて優の父親を見つめた。


「あいつの人生にまったくの後悔はないって
言ってたから・・・・
そう言った時の優の目は
輝いていた・・・・・・
それだけで充分・・・・・・
君にもつらい思いまたさせる日が
近いけれど、私たちと一緒に支え合っていこう。」



うれしかった。
涙が洪水になった。


「あら、あら・・・・
大変~~~」


優の母親がティッシュを出してくれた。



優を挟んで
点と点がまたつながった。

あの頃、私たちを許さなかった
優の両親や私の両親が


心を閉ざしあってきた親子の愛が
優によって
また優しい流れに変わっていく・・・・・・


子供を思う
親の愛もまた・・・・
強く結ばれている・・・・・


優がつないでくれた線は
一つの縁になった。



空から白い雪が舞ってきた。


「あ、雪・・・・・・・」




雪はそれから
降り続き
街を銀世界に変えた・・・
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