涙恋~RUIRENの魔法~
悔いなく・・・
雪は深々と降り積もり
街は真白に変わった。

中庭のベンチもとうとう隠れてしまった。


横顔の優は
眠っていると心配になるくらい
私は顔を近づけて
生きているを確認する。



生気はまったくなくなった。


起きている間は
優を襲う痛みは尋常ではなく
私も優の両親もただ


「すぐ効く薬を・・・・」


そう看護師に懇願する。


やがて痛みに疲れて
優は眠りにつく・・・・・・
そんな毎日が続いた。


医師からは、会いたい人たちに会わせるように



もう時間がないことを
その言葉に変えた。


私は、四季さんに連絡をとって
大学の友人や
サッカー部の先生
メンバーに声をかけた。
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