涙恋~RUIRENの魔法~
胸をおさえた。


恋する乙女の瞳はきらきらしている。



「加恋は、愛斗が好きなんだ。」


「うん、だいすき・・・・ってどうして
愛斗って呼び捨てなの?」


「愛斗がそう呼んでって。」
  優越感・・・


「ずるい、ずるい!!
やっと、マートって呼べたのに
なんか呼び捨てって特別っぽくてイヤ~」


「だって、彼がそう呼べって言ったの」

加恋は頬おおきく膨らませた。


「亜恋ちゃんでもムカツク~」


そういいながら布団をかぶった。


「こら、自分の部屋にいきなよ。」


「うん・わかってる・・・・」


私が一瞬目を離すと

加恋から規則正しい寝息が聞こえた。


「疲れてるんだね~」

加恋の肩まで布団を引き上げた。



寝顔を見ながら思った。


  私も愛斗に恋をしてるみたい
  でも大丈夫
  遠くから見ているから
  だって私は年上だし


  愛される資格がないもの


  愛されたりなんかしたら
  神さまに叱られるわ。



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