涙恋~RUIRENの魔法~
優を感じて
読み終えた私は
感激でいっぱいだった。

ここには優の思いがすべて
詰まっていた。



  私もあなたに会えてよかった。
  自分以外の人をこんなに
  愛せたこと
  そして悔いのない
  ピリオドを打てたことを
  優といっしょに誇りに思って
  生きていこう。



次の日
朝早く、私は優と暮らした
アパートの前に立っていた。


あの部屋には
ちがうカーテンがかかっていた。



「ユウくんそばにいる?」


波の音と潮風を感じて
私は立っていた。


「新しいスタートの幕開けだね。」




あの日と同じ真っ赤な空が海を染めた。




二人で最後に見た海


「ありがとう。
ユウくんの愛をいっぱいもらって
私は歩きだすよ。
ユウくんと同じくらい愛せる人と
巡り合う旅・・・・・・・・」









さわやかに潮風が髪を揺らす。



優が髪をなぜてくれた
そんな感触がした。




「キスして。」


私は目を閉じた・・・・・・・



優が唇に触れる。

風になって・・・・・・・・




私はここから
本当の一歩を踏み出そう
< 376 / 441 >

この作品をシェア

pagetop