涙恋~RUIRENの魔法~
夏の向日葵
「俺は、謝らないから。」

圭はブランコに座った。


「本当にこれでいいの?
私を愛斗への当てつけにしてない?」


ブランコを無言でこぎ出した。


「俺今、スゲーいやな人間だ。
なんでも手に入る愛斗が
うらやましい通り越して
憎くてしかたない・・・・・・」


 本音・・・・・


「それで私に告ったの?
利用しようと?
本当は、加恋が好きなのに。」


「加恋は、愛斗しか見えてない。
全身全霊で、愛斗が好きなんだ。
見ている方も切なくなる・・・・・
愛斗の心は亜恋しかみえていないのに
かわいそうなくらい
必死に愛斗を愛してる。」


加恋の気持ちは知っている。


「じゃあ 私じゃなくて
加恋を向かせるように
がんばればいいじゃない?」


私は圭のブランコをとめた。


「加恋だって必死に心伝えてる
どうして圭は
加恋に伝えてあげないの?」
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