涙恋~RUIRENの魔法~
「ごめん・・・・
無理・・・・・まだ・・・私・・・・
ユウを忘れられない・・・・・・・」


そして力いっぱい坂道を走り降りた。



泣きながら来た道を引き返す。


もしかしたら
一歩を愛斗と歩き出せると思っていた。


汽車の中での
愛斗とのキスに新しい恋の予感がしたのに



また私は臆病になって
引き返してしまった。


優より愛斗が好きになったら
優がかわいそうで怖くなった・・・・・




ひとりで家に帰った。
すごく疲れた・・・・・・・



泣くこともせずに
私は早くに長い眠りに引き込まれた。


 明日どんな顔で
 愛斗に会えばいいんだろう・・・・・



そう考えるのが怖かった・・・・・



このまま目がさめなければいいのに・・・・・



朝はやってくる・・・・・・


私と傷つけた愛斗の上にも


私はしばらく学校を休んだ。
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