涙恋～RUIRENの魔法～

「あのね、簡単に言うと
いつも前をまっすぐ見てて
愛が深くて・・・おまけに輝いてるってことかな～」



「ありがと、加恋・・・・
ごめんね。」


「うらやましかった～
優先生と恋している亜恋ちゃんは
きれいだった。
別れてからも
ますます大人になっていって・・・・
私なんて・・・・って・・・・」


「私はその明るさと素直さが
うらやましかったよ。」


「ちがうよ・・・・」
加恋は下を向いた。


「私を見てほしかったの。
パパもママも亜恋ちゃんのことばっかで
だから、無理して
いい子になろうとしていたから～
圭がね・・・・・
俺の前では無理するな。
おまえが無理してると俺まで
つらくなる・・・・・
って・・・・・・」


「そう！！圭素敵だね。」


「だから圭と、付き合ってみようと
思うの。圭とはちょっと離れるけれど・・・・
心配だけど・・・・
離れたところで応援して行こうって。」



「いつも一緒にいるだけが愛じゃないよ。
離れてて寂しいから
会ったら本当にうれしいって
時間を大事にしたい・・・って思えるわ。」



「そうだね。
うん・・・・そうだね・・・・・」



「亜恋ちゃん
今まで邪魔してごめんなさい。
愛斗のこと・・・・・」


「私の方がごめんね。」



「愛斗には、毎回言われてたの。
亜恋しか見えないって。
亜恋しか見るつもりはないって・・・・」



「愛斗らしいね～」



「亜恋ちゃんは？
どう思ってるの？」



「離れてるから
恋しいと思うよ・・・・・
会いたい、会いたい・・・・・
私も愛斗が大好きなんだって
この距離と時間が教えてくれた。」



「そう～
よかった～
これからは相談にのってね。
おねえちゃん・・・・」