涙恋~RUIRENの魔法~
うろこ雲
空が高くなった秋・・・・・・


「おかあさん、うろこ雲だよ~~」
サッカーボールを高く蹴り上げた。



四季さんを振りむく
タツキくんも
10歳になり
もうママとは呼ばない年頃になった。
サッカー大好き少年~


「ボール気をつけて!!」
四季さんはそう叫んだ。


「すっかり最近大人びて
なんかさびしいわ~」
タツキくんの成長が複雑な四季さんだった。



「女の子はいいわ~
さびしくないでしょう?」



四季さんが話かけた相手は佐川さんの
弟?の奥さんで
学校時代からの同級生の
歩来さん。
弟といっても母親違いらしいけれど
とても仲良くしている。


「そんなことないけれど
パパの方が寂しそうよ。」

お年頃のメグちゃんは中学生。


会う度に大人になってる。


私はたまにこのファミリーと
一緒に行動させてもらっている。
今日は、久々の休暇で
帰ってくるといつもこんな時間を過ごさせてもらう。



「お~い!!肉焼けたぞ~」
佐川さんと弟の
龍崎さんがジンギスカンを用意してくれた。



「あ~いいにおい~
ここに来たら、これが楽しみ!!」
私もウキウキしていた。



「ビール、ビール~」
歩来さんがビールを出してきた。
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