涙恋~RUIRENの魔法~
運命のいたずら
「優先生、もうすぐでコーチ終わりだって。
あと一週間、まだ会ってないでしょ?」

加恋が言った。



「もちろんよ。」


「予選も週末から始まるし
まだいてほしかったみたいなんだけど
また、教壇に立つみたいだよ。」



「え?ほんと!?
あ~~~~よかったわ~」

「あれから、どうしてたんだろうね。
仕事してなかったんだ。
やっぱ、あんなことになったから
働けなかったんだね~」


痛いとこをつかれた。



   よかった・・・・・・・
   ユウくんの夢がまた歩き出せるね。
   もうすこしだけ
   我慢すれば
   ユウくんも希望をもって夢に向かえる



今日は、朝日直と、やり残した
先生のお手伝いがあるから
少し早めの登校。



グランド側を通ってみる。



ここに優がいることを想像して
胸があつくなった。

そう思うと、グランドの土も部室小屋も
愛おしかった。

   ユウくんは素敵でしょ?


しばらくグランドを見て歩きだした。


部室の脇に男女の影が見えた。



背の高い愛斗は朝練をしていた。

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