涙恋~RUIRENの魔法~
魔法の杖
正面玄関に張り出されたクラス表

私は1組で
加恋は3組だった。


「じゃ、亜恋ちゃん、頑張ろうね!!」

加恋はニコニコ顔で
新しい環境に消えていった。

立ちすくむ私

  ここに私の過去を知る人はいない
  病気で一年留年した

そう笑顔で言おう。


「入らないのか?」

驚いて振り向いた。


そこに立っていたのが

成見 愛斗 だった。




背が高く、健康的な肌色に真白い歯が
眩しかった。





「おじゃま!! 」

愛斗は、元気よく新しい教室に入って行った。






  いいな~若いな~



一歳年下の世界で
私は一人ぼっちに感じた

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