涙恋~RUIRENの魔法~
ある日、帰り道、圭が私を呼んだ。


「ごめん、あの日のこと。
俺達、コーチ追っかける亜恋を見て
嶋村に問い詰めたんだ。
『どういう関係だ?』って・・・・
最初は知らないって言ってたんだけど
転んだおまえを嶋村が
行こうとしたとこに
マートが、
『俺が行くから、誰も来るな』っておまえのとこ
走って行ってさ。」


圭がため息をついた。


「嶋村がマートが好きなのみんな
わかってたからさ
健気だから・・・・・
で、みんなでからかったんだ。
『マートは亜恋を絶対好きだな』って・・・・
お似合いだとか、亜恋はキレイでなんでもできるとか
そしたら、嶋村が怒りだしたんだ。
それで・・・・・・・」


   

『な~んにもわかってないくせに
亜恋ちゃんなんて、不倫してたんだよ。
優先生は、家教時代に知り合って
高校の先生として、亜恋ちゃんと不倫したんだよ。
だから、学校退学して
年くったんだから!!
キレイな顔して、すごいことしてきたの!!
優先生は、責任とって
転勤になったんだから!!』



不倫・・・・・・


悪いこと・・・・
母に殴られた。

「ママと先生の奥さんを重ねてみなさい!!
自分にも重ねてみなさい!!
あなたのしたこと
それでも間違ってない?
それも結婚したばかりで
お腹に子供がいるのよ。
何十年たったって
そんなことされたら、たまらない。
考えただけで怒り心頭だわ。
あなたは間違ってるのよ!!」


泣きながら母は言った。
< 80 / 441 >

この作品をシェア

pagetop