涙恋~RUIRENの魔法~
「あ・・・うん。」


「じゃ、頑張ってくるから!!」


「あ、いってらっしゃい~
頑張って~」


なんでわかったんだろう・・・・・・ 

恥ずかしい・・・・・
そして少し後ろめたいと思った。



「ちょっと、ここはY高応援団だから
K高応援するなら
向こう側だよ。」

と、注意された。

「すみません、移動します。」
頭を何度もさげてそそくさと逃げだした。


恥ずかしさのあまり
大慌てで駆け上がった。

そこに優がいたのも知らずに・・・・・・

応援席から少し離れたところで見ていた。

強豪の優勝候補は
とにかく攻めた。
うちのDFは、体力を使い果たし
肩で息をした。
FWの圭には、なかなかボールが渡らない。

相手はヒマなDFが
たまにくるボールにしっかり対処して
落ち着いていた。


反対に愛斗は大変そうだった。


右に左にど真ん中
相手の打つシュートは
だいたい的はとらえていたが
愛斗のセーブで持ちこたえていた。
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