【完】約束=願い事

業務的な日記から、
どんどんわたしを誉めてくれる好意的な内容になっていく。


涙腺が緩みそうになる。



誕生日の白いカードと同じ字で書き進められるわたしのこと。

嬉しくて切なくて、胸の奥の方が熱くなった。





夏の暑い夕方


日陰になる公園のベンチで横に座る咲楽は、買ってあげたピーチジュースを飲みながら、わたしを心配そうに見つめる。


「大丈夫だよ、ありがとう。
暑い?
もうちょっと読んでても平気?」


「ボクはだいじょうぶだよ」



安心したのか黙ってジュースを飲んで待っていてくれる。


ありがとう咲楽。



たった数ヵ月なのになんだか成長したね。





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