【完】約束=願い事
まさか照が、わたしを……?
驚いて、胸が熱い。
好きでいてくれたなんて……
気付いたら泣いていた。
胸がいっぱいで、どうしたら良いか分からなくて、
手帳を閉じた。
震える手で閉じる時、
ドッグイヤーされているわたしの誕生日がめくれた。
『15歳おめでとう夢瞳。
どうか幸せに』
もう読めないよ。
多分、この手帳は23日に渡されたはず。
だから、25日の内容はもっと前に書かれていたのね……
涙が止まらなかった。