【完】約束=願い事

家から出てすぐの大通り。


わたしは向こうのバス停。


照と崇佑はこっち側のバス停から学校に向かう。



「それじゃあね、照、崇佑」


「うん。
夢瞳さん気を付けてね」


「ありがとう」


手を振って別れようとしたその時、



「夢瞳」



わたしを呼ぶ照の声。




「好きだよ。
夢瞳は帰ってきてから聞かせて」




彼は最高に甘い声と台詞を残して、
そのままバス停に消えた。












今日も、慣れない英語と勉強と格闘しないと。




甘い余韻を振り切って見上げた空は、


日本と同じ綺麗な青い色だった。










<オワリ>


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