【完】約束=願い事
2階に着くと、
消灯して
非常口の緑の光だけが光る薄暗い中に人影が見えた。
「…何してるのよ、碧」
「あんたこそ、
どこ行ってたわけ?
聞こえなかったの、さっき?」
「聞こえたわ。
でもなんのつもり?
明日にしてよ」
小声で冷たく言うと、
わたしは部屋に向かった。
慌てて追いかけてくる碧。
もう何の用なの?
ウザイなぁ。
「ちょっといい加減に………
??」
声を出しかけた時、
非常階段から音がした。
「誰か来る?!」
職員だったらマズイと思ったのだろう。
碧がわたしをひっぱって、
たった今上がってきた階段を降りた。
向かう先は、
今度こそプレイルーム。