鏡の中の彼と彼女  ~第一章~
ポツポツとゆっくり話す桂を優しく香織は見つめながら聞いていた


「香織は大丈夫みたい。ちょっと触っても…良い?」


「良いですよ」


桂は震える手で香織に手を近づけた


そっと頬に手を当てた


香織は目を細めて桂の手に寄りかかった
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