わがままペット?〜あたしの飼い方。
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「うゎ!やべ、もう俺出かけるわ!」
セイチャンが突然ドタバタし始めた。
「え?もう―…?」
「悪いな、ミアチャン。今日、朝からスタッフミーティングあんの忘れてた!」
コーヒーを一気に飲み干したセイチャンは、もう玄関にいた。
あたしは慌てて玄関の前に立った。
「あの…セイチャン!」
するとセイチャンは、あたしの髪を優しく撫でた。
「ミアチャンは、学校まだやろ?ゆっくりしてき。カギはポストな。ぢゃ!」
「ちょ…!セイチャ…!」
髪を撫でられる気持ち良さにポ〜っとして、お礼をちゃんと言えなかった!
「はぁ…。」
まぁ、セイチャンが出かけちゃったから仕方ない。
あたしは図々しくも、授業の時間まで居座る事にした。
…食器くらい洗わせて頂こう。
のろのろ準備をしていたら、案外時間が経つのは早くて…間違ってもセイチャンの部屋を詮索する暇もなくあたしは家を出た。
カギをポストに。
部屋には書き置きを。
『セイチャン
泊めてくれてありがとう!またね!』
携帯、聞いておけば良かったな。