わがままペット?〜あたしの飼い方。
「ちょっと〜、私の可愛いお姉様をパシリに使わないでください!」
冗談混じりにやって来たのは、今年の春に入学してきた一つ下の後輩達。
「あ〜?ミアは俺らの可愛い妹だよ。な。」
「ははっ。そーだそーだぁ。ミアは俺たちみんなの妹だぞ〜。」
誰かがあたしの髪を撫でる。
いつもの事。
「ねえ、ミアチャン今日私達飲みに行くんで一緒に行きましょ?」
「あ、後輩のクセにミアを誘うとはイイ度胸だな。」
「いいよ。今日は夜暇だし。」
あたしは家にも帰りたくなかったから、迷う事なく受け入れた。
「え、ミアが行くなら俺らも参加〜。」
先輩達が目を輝かせて手を上げる。
「ぢゃあユカチャンとかハル君達も誘ってみんなで♪」
後輩の中で一番のお調子者、リョウが言った。
ユカもハルもあたしと同い年のメンバー。
「了解〜。授業一緒だから誘っとく!とっ…!ゴメンみんな、あたしもう行くね!」
「え〜ミア〜、陽なたぼっこはぁ?」
先輩達の言葉も聞こえないフリをして、あたしは授業が始まってる事に焦りながら教室まで軽く走った。
いつもの事。