わがままペット?〜あたしの飼い方。



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「「ミアー!誕生日おめでとう!」」



高校生になっても、パパとママはあたしの誕生日を祝ってくれた。



ケーキにプレゼント、ハッピーバースデーの歌。




あたしは本当に二人に愛されて幸せだった。




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パパがあたしと顔を合わせなくなったのは、ママが亡くなってから。



元々ウチのお店で働いてたクミコサンが、家のお手伝いをするようになってから、って言った方がいいかも。




クミコサンはいつのまにか、当たり前のようにウチに住むようになった。




クミコサンはパパの事、絶対好きなんだ。




大げさに言っちゃえば…きっと妻の座を狙ってる。



パパもまんざらぢゃないみたいに受け入れるんだもん。



そんなパパは嫌い。



そして、クミコサンを毛嫌いするこんなあたしを、パパ嫌いなのかもしれない。





愛してないかもしれない。






あたしは、愛されたいのに。




パパはあたしの顔を見ない。





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