わがままペット?〜あたしの飼い方。



セイチャンの意外な言葉にあたしは理解を示せなかった。



「どうして?なんでそう思うの?」


「それは……ミアチャンが自分で気付くしかないな〜。」


「え!何それっ。分かんないよ〜!」




あたしはドサッとベッドに倒れこむセイチャンに続いて飛び付いた。




「ねえっ、何で?」



今のあたしは至って真剣。


パパがあたしを見ない事と、ママの写真を飾らなくなった事はあたしにとって重大な悩み。



理由が判ればあたしにだって対処の仕様がある訳だし…。




「俺が言った所で、ミアチャンが納得する事はないで?自分で判らなあかん。」



セイチャンはあたしの両肩を掴んで真剣な目で言う。



………



「そっか…。」




あたしは今までにないくらいの不安な顔でセイチャンに聞いた。




「あたし…に…判るかな?」




するとセイチャンは少し考えてから、あたしの心臓を爆発させる発言をした。




「取り敢えず、今のこの体制を理解するんが先やな。」




うわ! 



あたしは真剣なあまり、セイチャンに馬乗りになってた。





「ごっ…ごめ…!」



すぐに離れようとしたのに…



セイチャンはあたしの腰を掴んで自分の体に引き寄せた。



きゃー!きゃー!


心の中で叫ぶ。




「あはは!ミアチャン心臓の音めっちゃ早いで?おこちゃまやなぁ。」




「なっ…ちょっと!離してよう!」



またからかって!人が真剣な話ししてるのにっ!




ぎゅっ……








セイチャンの胸に顔が押しつけられる。




「淋しかったんやな。誰にも話さんで、我慢してたんやな。よしよし。」



セイチャンは、優しい。



あったかい。






「ありがとう、セイチャン。」




「ん。」



あたしは心の中で呟いた。


もっと、ぎゅってして欲しい。



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