わがままペット?〜あたしの飼い方。
「パパの事…理解する様に頑張る。…でもね、今は…家にいたくないよ。」
あたしはセイチャンの横に転がって、そのままベッドの脇に着地して座った。
セイチャンは、寝転んだまま天井を見上げていた。
「ん〜。」
そしてあたしを見つめた。
「何?」
あたしはセイチャンの視界から逃げる様にベッドに隠れてみた。
「しばらくウチ住めばええやん。」
「へ?」
我ながらなんてマヌケな声。
「別に俺はかまへんよ。あんま家におらんし。」
「だって…彼女とかは?」
「今はおらんし。」
「でもでもっ。」
「嫌ならええけど。ん?」
「よ…よろしくお願いします。」
そんな感じで…
あたしとセイチャンの…
不思議な生活が始まったんだ。